僕が写真展で伝えたかったこと

 この写真展は私の初めてのリアル写真展でした。もちろんインテリアとしてお店などに写真を飾らせていただくことは以前もありました。ただこのように一部屋を展示室として占有して、写真を見せるのは初めて。だからそれなりに気負いもありました。しかし、全てアメリカの写真だということすら、なかなか気がついてもらえなかったというのが実態で、なかなか難しい結果ではありました。伝えたいことを盛り込みすぎたというのが反省点の一つです。

 豊かな植生を有し、四季の移ろいが美しいグレートスモーキーマウンテンズ国立公園は北米で最も来場者数の多い国立公園です。でも、日本ではほとんど紹介されていません。アメリカの国立公園として紹介されるのは、イエローストーンとか、グランドキャニオンとか、ヨセミっとか、日本と全く違う視覚的にインパクトのあるところがほとんど。多分、他の国に対してもそうなんだと思います。当然のことですが、日本と違うところが紹介される。それをその国の代表的な風景だと思い込んで、「日本には四季があって素晴らしい」と言ったりする。

 まずは、北米にもこういう自然公園があるのだということを知ってもらいたかった。そしてアメリカ人も四季のあるこういう自然が大好きで、しっかり守ろうとしていることも。ついでに、メディアでから流れてくる情報をぼっ~っと受け取ってるだけだと間違った印象を持ってしまうこともあるんだってことも感じて欲しかったのです。

展示の中では、アメリカの国立公園の仕組みについても少し言及しました。さらにはグレートスモーキーマウンテンズを離れて、ブルーリッジ山脈、アパラチアン山脈も紹介。流石にちょっと散漫になりすぎたかもしれません。

撮影機材

撮影機材

Canon EOS5Dmark2、EOS5Dmark3

SONY α700、α65

FUJIFILM X10

Jeep Patriot

取材期間:2010年3月~2013年4月