春から初夏へ

Chimney Tops

  標高1440m、双耳峰を持つチムニートップスは登山の対象として公園内で一番の人気を誇ります。私が、この公園内で最初に登った山もここでした。

 ニュー・ファウンド峠からR441をテネシー側に少し下ったところにある登山口からは、標高差350m 往復6.5kmの手軽なハイキング。上部は岩場となっており少々急ですが、山頂からは360度の展望が得られます。

 登山者数がピークとなる秋は、駐車場は溢れ、路駐も一杯・・・と日本と変わらない光景が見られます。右の写真は、山頂直下の様子です。

 広いとは言え、侵食が進んだ丘陵性の古いこの山脈の標高は低く、最高標高地点であるクリングマンズ・ドーム(Clingmans Dome)でも2,025 mと、北アルプスの山々には全く及びません。山は山頂まで森林に覆われており、豊かな植生が見られます。

 緑がその濃さを増す6月、山はシャクナゲの花期を迎え、あちこちから花の便りが聞こえてきます。一方、山は霞みがち。展望は得られないものの、むしろこの時期の山の風情のほうが「グレート・スモーキー・マウンテンズ」=「霧に煙った山」に相応しいといえそうです。

 右の写真はニューファウンド・ギャップ Rd沿いのオコナルフテー川で撮影したもの。川辺にはシャクナゲも見られましたが、花は既に終わっているようでした