アパラチアン山脈とブルーリッジ・パーク・ウェイ

アパラチアン・トレイルと加藤則芳さん

 私がこのロングトレイルの存在を知ったのは、当時ペンタックスのウェブサイトに掲載されていた、故・加藤則芳さんのルポ「アパラチアン・トレイル 3500kmの旅」でした。

加藤さんは関田山脈に整備された「信越トレイル」の産みの親であり、日本のロングトレイルの第一人者でした。彼がアパラチアン・トレイルを走破したのは2005年。その後、2010年にALSを発症し2013年に亡くなります。結果としてアパラチアン・トレイルの旅が最後のロングトレイルになってしまいました。

 今回の写真展の核になっているメンバーは、長野県と新潟県の方々です。信越・・・信越トレイルから加藤さん、そしてアパラチアン・トレイルに想いを馳せたことが、今回の写真展のテーマをグレート・スモーキー・マウンテンズにさせて頂いた理由の一つです。

アパラチアン山脈が舞台の映画

「ロングトレイル」

原題 A Walk in the Woods

制作年 2015年

制作国 アメリカ

名優ロバート・レッドフォードが主演・製作を務め、北アメリカ有数の自然歩道「アパラチアン・トレイル」踏破を目指すシニア男性2人組の旅を描いたロードムービー。欧米で人気の作家ビル・ブライソンが実話をもとにつづった著書「A Walk in the Woods」を、「だれもがクジラを愛してる。」のケン・クワピス監督が映画化した。かつて紀行作家として世界各地を旅したビルは、現在は故郷で家族と共に穏やかな毎日を送っていた。そんな日常に物足りなさを感じたビルは、全長3500kmにおよぶ アパラチアン・トレイルを旅することを思いつく。40年ぶりに再会した破天荒な友人カッツと一緒に出発したものの、予想外のハプニングが次々と2人の身に降りかかる。主人公の旅の相棒カッツ役を個性派俳優ニック・ノルティ、妻役をオスカー女優エマ・トンプソンがそれぞれ演じている。